

MICEは、それぞれ異なる目的と形態を持つ4つの要素から成り立っています。具体的には、「Meeting(会議・研修)」「Incentive Travel(報奨・研修旅行)」「Convention(国際会議・学会)」「Exhibition/Event(展示会・イベント)」です。これらの活動は、ビジネスコミュニケーションの活性化、新たな知識や技術の共有、そして経済活動の促進といった多様な役割を担っています。
Meetingは、企業が主催する会議やセミナー、研修などを指します。 企業の戦略会議や新製品発表会、社員のスキルアップを目的とした研修プログラムなど、その内容は多岐にわたります。参加者は主に企業関係者であり、規模は数名程度の小規模な打ち合わせから、数千人が参加する大規模なものまで様々です。 情報共有や意思決定、組織内のコミュニケーション促進などを主な目的として開催されます。
I:Incentive Travel(報奨・研修旅行)
IncentiveTravelとは、企業が従業員の業績向上やモチベーションアップを目的に実施する報奨・研修旅行のことです。 優秀な成績を収めた社員や販売代理店などを対象に、招待旅行という形で提供されます。 単なる観光旅行とは異なり、チームビルディングを目的としたアクティビティや、企業の理念を共有するための研修プログラムが組み込まれることが特徴です。 参加者の満足度を高め、組織への貢献意欲を促進する効果が期待されます。
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C:Convention/Conference(国際会議・学会)
Convention/Conferenceは、政府機関や国際機関、各種団体、学会などが主催する大規模な会議を指します。特定の分野における学術的な研究発表や、国際的な課題に関する討論、情報交換などを目的として開催されるのが特徴です。世界中から多くの専門家や研究者が一堂に会するため、専門性の高い知識や最新技術の共有が行われる貴重な機会となります。 国家間の公式な会合や、大規模な学術大会などがこれに該当します。
E:Exhibition / Event(展示会・イベント)
Exhibition/Eventは、特定のテーマに基づいて製品やサービスを紹介する展示会、見本市、トレードショーなどを指します。 また、文化・芸術イベントやスポーツ大会、フェスティバルなども含まれる場合があります。 企業にとっては新製品のPRや新規顧客の獲得、業界の最新動向を把握する場となり、参加者は情報収集や商談の機会を得ることができます。一般消費者を対象としたイベントも多く、幅広い層の集客が見込めるのが特徴です。
企業や地域社会にとって、MICEの誘致には大きな意義があります。 大規模なMICEイベントは、単に人が集まるだけでなく、経済的な恩恵や新たなビジネスチャンス、そして地域のブランド価値向上といった、多岐にわたるメリットをもたらします。 ここでは、MICEの誘致がもたらす代表的な3つのメリットについて解説します。
MICEの参加者は、ビジネス目的で訪れるため、一般的な観光客と比較して一人当たりの消費額が大きい傾向にあります。参加者の宿泊費、飲食費、交通費、土産物などの購入費は、開催地域の経済を直接潤します。 さらに、会場の設営や運営、警備、通訳といった業務で地元企業への発注が生まれ、雇用創出にも寄与します。このように、MICEは幅広い産業に経済的な恩恵をもたらす効果があります。
MICEは、国内外から同じ分野の専門家やビジネスパーソンが一堂に会する貴重な機会です。 参加者同士が直接交流し、情報交換を行う中で、新たな人脈が形成されます。 こうしたネットワークを通じて、新しいビジネスアイデアが生まれたり、共同研究や技術提携につながったりすることが少なくありません。多様な知識や価値観が交差することで、予期せぬ化学反応が起こり、イノベーション創出の土壌が育まれます。
国際会議や大規模なイベントの開催地として選ばれることは、その国や都市の国際的な知名度と評価を高める絶好の機会です。 イベントが成功すれば、世界中のメディアで報道され、「国際交流拠点」「特定分野の先進都市」といったポジティブなイメージが広まります。 こうしたブランドイメージの向上は、将来的な企業誘致や新たなMICEイベントの誘致、さらには観光客の増加にもつながる重要な資産となります。
日本のMICE市場は、政府や自治体の積極的な誘致活動により成長を続けています。 特に観光庁は、MICEを日本の成長戦略の柱の一つと位置づけ、国際競争力の強化を図っています。 近年では、コロナ禍を経て開催形式が多様化し、サステナビリティへの意識も高まるなど、MICEを取り巻く環境は大きく変化しており、新たな潮流への対応が求められています。
日本のMICE誘致において中心的な役割を担っているのが、日本政府観光局(JNTO)です。JNTOは、国際会議の誘致競争に勝つため、海外の主要なMICE見本市へ出展し、日本の開催地としての魅力を積極的にPRしています。また、国際会議の主催者に対して、会場選定のコンサルティングや視察の支援、開催に向けた資金提供など、多角的なサポートを展開することで、日本の国際的なプレゼンス向上に貢献しています。
新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、MICEの開催形式は大きく変化しました。 物理的に人が集まることが困難になったため、ウェブ会議システムなどを活用したオンライン形式や、現地でのリアル開催とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式が急速に普及しました。 これにより、参加者は場所を問わずにイベントに参加できるというメリットが生まれましたが、一方で、参加者同士の偶発的な交流が生まれにくいといった課題も認識されています。
近年、世界的にSDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる中、MICE業界でもサステナビリティを重視する動きが加速しています。 具体的には、イベントで発生する廃棄物の削減、再生可能エネルギーの利用、提供する食事における地産地消の推進、地域文化の尊重といった取り組みです。 環境や社会に配慮したMICEの開催は、イベントの付加価値を高め、主催者や参加者の満足度向上にもつながる重要な要素となっています。
MICEとは、Meeting、Incentive Travel、Convention、Exhibition/Eventの4つのビジネスイベントの総称です。簡単にまとめると、MICEは多くの人々がビジネス目的で集まる活動であり、開催地に大きな経済効果やビジネスチャンス、ブランドイメージの向上といった多様なメリットをもたらします。 近年では、オンライン化の進展やサステナビリティへの配慮が不可欠となっており、その重要性はますます高まっています。
MICE(マイス)とは、企業等の会議(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention/Conference)、展示会・イベント(Exhibition/Event)の頭文字をとった造語で、多くの集客が見込まれるビジネスイベントの総称です。MICEと一括りにされるこれらの活動は、開催地に大きな経済効果やビジネス機会をもたらすため、その重要性が高まっています。 MICEの効果や種類について、わかりやすく解説します。