コラム紹介

知っているようで知らないベジタリア~ン

インセンティブツアー、ビジネスミーティング。訪日される外国人の方にとって、食事は大きな楽しみのひとつです。神戸ビーフ、すし、天ぷら...世界に誇る日本食をご堪能いただこうと頭を悩ませる方も多いのでは? 人数の多い場合は、ビッフェスタイルを利用する場合も多いと思いますが、ここで気をつけたいのがベジタリアンの方への対応です。実は一言でベジタリアンと言ってもその種類はさまざま。4種類とも16種類とも言われています。数多いベジタリアンの中でも有名な“ヴィーガン”と呼ばれる方々。肉、卵、魚介類およびラード、ヘット、ゼラチンや鰹節やエビなどの出汁などが含まれるものを口にしない。なかでも厳格なヴィーガンは皮革製品やシルク・ウール・真珠なども身につけないほどの徹底ぶりです。一方で、肉、卵、乳製品は食べないが、魚介類は取る“ペスコ・ベジタリアン”や、肉の中でも鶏肉は食べる“ポゥヨゥ・ベジタリアン”といった方もいます。また、地域によって分類することもあります。ヒンドゥー教に基づくインドの菜食主義者“インディアン・ベジタリアン”、肉類、魚介類、有精卵などの動物質食品と五葷(ネギ・にんにく・にら・らっきょう・あさつき)をとらない“チャイニーズ・ベジタリアン”、三厭(肉・鳥・魚)五葷を取らない“オリエンタル・ベジタリアン”。料理についてはレストランとの連携も重要です。食材を明記したメニューカードなどで対応するなど、参加者のことを十分に把握しておく必要があります。